腹痛・嘔吐・下痢
〒594-0071大阪府和泉市府中町4丁目4番6号
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腹痛・嘔吐・下痢

嘔吐や下痢、腹痛は、小児科で最も頻度の高い症状です。多くは自然に改善するウイルス性胃腸炎ですが、中には受診を急ぐ病気や便秘が隠れていることもあります。当院では丁寧な診察でお子さんの状態を見極め、おうちでできる経口補水療法のコツまで分かりやすくお伝えします。いつもと様子が違ったりご不安なときは、どうぞためらわずにご相談ください。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。
症状は下痢や腹痛、嘔吐、発熱が多くみられますが、病気を根本から治す特効薬(抗ウイルス薬)はありません。脱水を予防しながら、お子さんの体力に合わせて症状が落ち着くのを待つことが何より重要です。脱水対策には、自宅でできる「経口補水療法(ORT)」が効果的です。基本は水分補給による経過観察ですが、細菌感染が疑われる場合には抗生物質を処方することもあります。
家族に感染することも多いので、家族全員での手洗いや嘔吐物の消毒などを十分するように心がけましょう。
腸の一部が隣接する腸管の中にはまり込んでしまう病気で、主に乳幼児(生後3か月〜2歳頃)に多くみられます。「突然激しく泣き叫んだかと思うと落ち着く」という周期的な腹痛から始まり、次第に嘔吐や「イチゴジャムのような血便」が現れるのが特徴です。時間が経つと腸の血流が滞って重症化するため、早期発見と速やかな治療が極めて重要な緊急性の高い疾患です。
当院では超音波(エコー)検査などで迅速に診断を行います。腸重積が確認された(または強く疑われる)場合は、空気や造影剤で腸を元に戻す処置(高圧整復)や緊急手術が行える医療機関(専門病院や総合病院)へご紹介します。「激しく泣いてはぐったりするのを繰り返す」など気になる症状があれば、夜間や休日であっても迷わずすぐに受診してください。
大腸の端にある「虫垂」という部分に炎症が起きる病気です。症状としては「右下腹部の強い痛み」が典型的ですが、初期にみぞおちやおへその周りが痛み、次第に右下腹部へ痛みが移ることもあります。強い腹痛に加えて発熱や吐き気、食欲不振などを伴うことが多く、進行すると虫垂が破れて腹膜炎を引き起こす危険があります。
当院では触診や血液検査、超音波(エコー)検査などを行います。虫垂炎が疑われる場合は、抗菌薬による点滴治療や緊急手術が可能な医療機関へ速やかにご紹介いたします。特に小さなお子さんは痛みの場所をうまく伝えられず進行も早いため、「お腹を抱えて強く痛がる」「痛みのために泣き止まない・うずくまっている」といった様子が見られたら、早めにご相談ください。
小児の便秘は非常に多くみられる症状の一つです。排便の回数が少ないだけでなく、便が硬い、排便時に痛がる、便が出しにくい、おなかが張るなどの症状がみられます。
便秘を放置すると、さらに便が硬くなり、排便を我慢することで悪循環に陥ることがあります。
当院では、お子さんの年齢や生活習慣に合わせて、食事指導や生活習慣の改善、必要に応じた薬物療法を行っています。
胃腸炎の初期は嘔吐が激しく現れることが多く、親御さんも不安になられるかと思います。しかし、嘔吐のピークは多くの場合数時間から半日ほどで落ち着いてきます。吐き気が強い時期に無理に水分を飲ませると、胃を刺激して再び吐いてしまい、かえって脱水を悪化させることがあります。以下のように、適切な手順でホームケアを行いましょう。
最後の嘔吐から1〜2時間は何も飲ませず絶飲食とし、胃を休めましょう。
吐き気が落ち着いたら、まずはスプーン1杯(約5ml)の水分を与えます。5〜10分おきに少量ずつ、焦らずゆっくり試していきます。一度に大量に飲むと再び嘔吐を誘発するため、「少しずつ、回数を分ける」ことが原則です。問題なければ徐々に量と間隔を増やしていきます。
第一選択
経口補水液(OS-1など)
電解質(塩分)と糖分が血管内に最も吸収されやすいバランスで調整されており、脱水治療の基本となる飲み物です。
乳児期の場合
母乳や粉ミルク
母乳や育児用ミルク(RM)は水分だけでなく大切な栄養源です。途中でやめる必要はありませんので、吐き気が治まったら、与えて差し支えありません。
経口補水液を嫌がってしまう場合
市販のジュースやスポーツドリンクは、糖分が高く電解質が少ないため、医学的には下痢を助長するおそれがあり第一選択としては推奨されません。しかし、「嫌がって何も飲まないことによる脱水の悪化」を防ぐことが最優先です。お子さんが経口補水液をどうしても飲まない場合は、リンゴジュースやお茶、スポーツドリンクなど、飲めるものを可能な範囲で与えて水分を確保することを優先してください。
適切なホームケアを行っていても、以下の症状が見られる場合は脱水が進行しているか、他の重大な疾患が隠れている可能性があります。夜間や休日であっても再受診(または救急外来を受診)してください。
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